米アレルギーにはササニシキ

ふわふわふっくら、冷めてもモチモチ…おいしそうなお米にピッタリの言葉ですね。でも、あまりモチモチのお米を食べるのは、実は考え物なんです。

赤飯やおこわに使われるモチ米は、おめでたい日によく登場します。好きな方も多いと思いますが、モチモチのお米を一杯食べるのは体にとって案外ハードです。昔の日本人は、粘り気が少なくあっさりした「ウルチ系」のお米を食べてきました。あっさりしているからもりもり食べられる。体に無理のない、優しいお米なのです。

「ササニシキ」をはじめとするウルチ系のお米は、含まれるでんぷん質“アミロース”の量が「もち米の要素をある程度持つコシヒカリ」などより多めになっています。お米のアミロースは多ければ多いほど糖度が低く、程よい硬さ・あっさりした旨味になる性質があります。逆に言えば、「モチ」系のお米の品種改良 は、粘り・硬さ・甘みにこだわり、いかにアミロースを減らすか、ということに尽きるのです。

このアミロースを減らすため、コシヒカリ系統の中には、「低アミロース米」を目指して人為的に遺伝子操作などで品種改良を行っているものもあるようです。そもそも「冷めてもモチモチ」なんて不自然だとは思いませんか?このような「モチ系」のお米を食べることで、アレルギー症状になってしまう方も増えている ようです。これが米アレルギーですね。古来から受け継がれてきた日本人の体質に合っていないのでしょうか。いずれにしても悲しいことです。

当店では、「ウルチ系」の代表格、本場宮城県産のササニシキの特別栽培米を扱っております。米アレルギーのお子さんを持つお母さんからのご注文もたびたび舞い込みます。母乳にやさしいササニシキを食べて、米アレルギー症状が改善することをお祈りしております。

米アレルギーの症状と対策

アレルギーの原因食物

最近、米アレルギーの症状を見せるお子さんが増えてきました。その原因には、「米の中の残留農薬」「欧米化の食生活により腸内環境が変化したこと」「美味しさをもとめた品種改良」など諸説ありますが、はっきりとはまだ分かっていないのが現状です。

しかし、米は多くの日本人にとって替えのきかない大事な主食であり、ソウルフードといってもよい食物。日本人でありながら、米が食べられないというのは、食生活のうえで大きな負担となりますし、あれこれ、制限をする中でストレスもかかってきますよね。

米アレルギーのタイプにもよりますが、特定のでんぷん質がアレルゲンとなっている場合においては、ササニシキをはじめとしたウルチ系の品種がアレルギーを起こしにくいことが分かっています。もちろん、個人差もありますし、すべての米アレルギー症状に対して、効果があるというわけではございませんので、医師などの専門家とも相談して、改善に取り組んでいただきたいのですが、改善効果があったという方も少なからずいらっしゃいますので、是非一度は試してみていただきたいと思っています。

米アレルギーで苦しんでいらっしゃる方々が、一人でも多く、アレルギーを気にすることなく、モリモリとお米を食べられるようになることを当店も願ってやみません。

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